今日は、カタログギフトの話をしようと思う。
最近、結婚祝いのお返しや快気祝いなどで頂く機会の多い“選べるギフト”。
つまり、贈り主は予算に応じたカタログを購入、贈りたい相手に渡すだけで、
贈り先からの受注、ギフトのお届けを代行してくれるサービスのことだ。
正式名称はわからないが、最近では、ギフト専門企業もさることながら、
百貨店などでも同様のサービスを展開しているので、ご存じの方が多いだろう。
私は仕事の関係で、何やかやと忙しいことに加え、
そもそも根が無精者なので、今すぐにやらなくてもいい家事の類は、
今は入稿前で忙しいからとか、いろいろと理屈をつけて後回しにしがち。
その結果、時として何年越し、いや時には何十年越しの家事が、
いよいよ待ったなしで襲い掛かってくることになる。[[pict:bikkuri]]
後回ししがちなことのひとつが、このカタログギフトの注文だ。
趣味に合わない品を頂くのに比べ、ギフトを選べること自体はありがたいのだが、
カタログをサクっと眺めてもこれという品に巡りあえなかったり、
せっかくの記念の品だからと思い始めるとなかなか決められなくて、
「後でゆっくり考えよう」ということになってしまいがち。
そして棚の上に置いておくと、そのうちその上に書類が山と積まれて、
いつしかカタログの存在さえも忘れてしまう。[[pict:zzz]]
そんな私の自宅に今週、あるギフト会社からのハガキが届いた。
曰く、ある方から頂戴したカタログギフトの申し込みがまだなので、
カタログ添付のハガキで申し込んで欲しい。2週間以内に連絡がない場合は、
カタログから(ギフト会社が)選定した商品を届けるとのこと。
そうか、すっかり忘れていた! あのカタログはどこにいったかと探すこと数分、
会社から持ち帰った資料の山に埋もれたそれを発見し、
カタログを改めてチェックして商品を選び、申し込みに至った。
事務的で色気も何もない墨文字のハガキではあったが、
こうした連絡をしれくれると、私のようなものにはありがたいことこの上ない。[[pict:niko]]
私はこのハガキを通して、もうひとつのカタログギフトのことを思い出した。
数年前にある方からいただいた某百貨店の食品ギフトのカタログが、
注文を後回しにしているうちに有効期限を過ぎてしまい、
どうしたものかと思いつつ、捨てるに捨てられずにしまってあったのだ。
とにかくもう5年以上も前のものなので、有効期限が切れるのも当然なのだが、
交渉すれば何とかなるかもしれない。一度、問い合わせてみようと思いつつ、
私が受け取らなかったという情報が贈り主に伝えられていたらどうしようとか[[pict:bikkuri]]、
いや、そんなことを贈り主に報告していちいち返金していたのでは、
カタログギフトを提供する会社も商売にならないだろうとか[[pict:wink]]、
ということは私のうっかりミスでギフト会社はぼろ儲けなのかとか[[pict:hekomi]]、
色々な想像が頭の中を駆け巡り、なかなか電話ができずにいたのだ。[[pict:horori]]
前述のハガキをきっかけに、この手のことを一気に解決しようと思い立った私は、
このカタログをまた10分ほどかけて探し出し、
そこに記されていた電話番号に思い切って電話を掛けた。
結果はというと、これがまた何とも素晴らしい対応だった。[[pict:meromero2]]
まずは、有効期限が切れても大丈夫ですと明言。
ただし、申し込みハガキの料金受取人払いの有効期限が過ぎているので、
50円切手を貼らないとならないと言われたので、その旨を承諾。
さらに、商品によっては既に取り扱いを中止しているものがあると言うので、
これから商品を選んで、取り扱いの有無を事前に電話で確認すると申し出ると、
(私は一般加入回線に掛けたのだが)フリーダイヤルの番号まで教えてくれた。
後から考えてみるに、有効期限というのは、料金受取人払いの有効期限、
あるいはカタログ掲載商品のお届けが保証できる期間という意味なのか?
それとも、いつまでも申し込まない客がいたのでは会計上も不都合だから、
カタログ上は有効期限を発行日から1年間と記しており、
私のような“困った客”には、上記の対応をルールとしているのかな?
しかしそれにしても、ここまでテキパキと対応できるというのは、
“困った客”が意外に多いからかもしれない。[[pict:wink]]
双方のサービスを比較すると、前者はカタログ発行の約3ヵ月後に、
ハガキで申し込みをリマインド、それから2週間以内に申し込みがない場合には、
ギフト会社が商品を一方的に選んで商品をお届け。
後者は、有効期限は1年と謳ってはいるものの、問い合わせてみれば、
申し込みハガキの送料を負担せねばならなかったり、
商品によっては取り扱いが中止されているものがあるものの、
贈り先が商品を選ぶというサービス自体はいわば半永久的に有効。
双方とも“困った客”にとってありがたいサービスには違いないが、
後者のサービスのほうがよりありがたいのは言うまでもない。
また、そもそもハガキとコールセンターの対応では比較にならないが、
後者では「有効期間内に注文しなかった私が悪い」という意識を持って
電話を掛けただけに、私にとってはかなり感動的な対応であった。
しかし、他社のサービス比較をブログのネタにするのもいいが、
私自身がこの経験から学ばねばならないのは下記に違いない。
家事を後回しにすると、かえって手間がかかる。
しかも、原稿を書かねばならない今日という日に限って、
何年も放っておいた家事をこなし、こんなに長いブログを書くのはなぜだ!?[[pict:soppo]]
こんなに長いブログ書くなら、原稿だって書けるだろう?
おまけに絵文字まで使ってからに・・・・。
・・・とは言え、実は両方とも、まだ申し込みハガキに必要事項を記入しただけで、
投函していないので、まずはこれからポストに行ってきますね。
原稿はそれからってことで。はい。[[pict:niko]]
カタログギフト
2007年7月28日