お受験

2006年2月3日

会社の近所に、東大合格率の高さではぴか一の女子校がある。
昨日、ランチの帰りにその横を通りがかったら、
入学試験の日なのか、合格発表の日なのかわからないが、
受験生の父兄と思しき人々があたりをウロウロしており、
それを見越したチラシ配りが10人以上も列をなしていた。
何だろうと、あえて列の前を通って配布物を受け取ると、
配られているのは、学習塾や予備校のパンフレット。
中には医学部専門予備校なんてのもある。
パンフレットが剥き出しのものがあるかと思えば、
中にはノベルティのボールペンと一緒に封筒に入ったものも。
せっかく入手したので、ひとしきり目を通すと、
J予備校出身の東大合格者の体験記に目が留まった。
それはB5版・60ページ前後の分厚いパンフレットで、
ページの大半を合格者の直筆による体験記にあてている。
体験記の内容は、合格者のプロフィールに加え、
合格を知ったときの気持ち、勝因、この予備校の貢献具合、
受験大学決定の経緯、スランプや模擬試験についてなど、
計9つの質問への回答結果が、1人1見開きで掲載されている。
例えば、スランプについての質問では、
多くの合格者が「なかった」という主旨の回答を寄せているが、
やはりスランプなんかに陥っていては、東大合格はままならないのか?
中には「おぼえていません。それどころではなかった気がします」
などという可愛らしい記述も見られる。
それにしても、有名中学への合格=大学受験の始まりであり、
東大への道のりなんだという現実を目の当たりにすると同時に、
今はまだ小学生6年生の子供達が、ちょっと可愛そうになった。