情報セキュリティや個人情報保護の徹底が叫ばれる中で、
大企業を中心にFAXやeメールの誤送信が問題になっている。
中にはFAX送信時に送信者本人以外の立会いを求めている
大企業もあるようだが、これは弊社のような小さな会社では、
とても真似ができないというのが正直なところだ。
何せ外出するスタッフが多い時には、
社内に2~3人しかいなかったりするので、
FAXを2名で送信していたのでは、
大切なお客様からの電話に出られないなんてことにもなりかねない。
一方のeメールは、企業規模の大小を問わず、
1人1人がしっかりあて先を確認したうえで送付することが求められるが、
正直、私自身も誤送信されたeメールを受信した経験があるだけでなく、
誤送信してしまった経験のある「前科者」なので、
他人のことをとやかく言う前に、自分が気をつけなくっちゃという感じである。
そんな中、とある大手銀行からのeメールの文末に、
下記のような主旨の一文が添えられていることに気が付いた。
曰く、万一、このeメールが貴方様に誤送信された場合には、
お手数をおかけしますが、発信者にその旨を連絡すると同時に、
本eメールを破棄していただきたく、お願い申し上げます。
文末をそのまま引用すれば簡単なのだが、
実は複製・配布するなとの一文も上記に付け加えられているので、
主旨はそのままに、あえてリライトしてご紹介した。
まあ、気持ちはわかるし、悪いことだとは思わないが、
これを受け取った私は正直、びっくりした。
また、万が一のことばかり考えているのも疲れる話しだと思う。
そして、それよりもなによりも、
技術革新の賜物であるFAXやeメールという便利なメディアが、
簡単には使えなくなる・・・といった事態が嘆かわしい。
FAX&eメールの誤送信
2006年10月12日