震災の1週間後に九州出張

2011年3月21日

3月11日の東北関東大地震から1週間が経過した先週の金曜から1泊2日で、
九州は博多に出張に行ってきた。
出張の目的は、現在、月刊『アイ・エム・プレス』で、
「単品通販成功の法則」と題した連載をご執筆いただいている、
(株)ディーエムネットワーク 代表取締役会長の伊澤さんのご好意で、
同社の定例会に参加させていただくことと、
同社のメンバー企業の1社である半田素麺の単品通販企業、
(株)オカベ 代表取締役の岡部さんへのトップインタビューを行うこと。
日に何回となく余震のある東京を離れ、福岡空港に降り立つと、
そこは繁華街でも人気(ひとけ)のない東京とはさながら別世界で、
コンビニの店頭に山積みされた商品はキラキラと輝いているかのよう。
節電のために照明を落としている店もあったが、
それでも商品の溢れた店頭には活気がみなぎっていた。
写真下は地震直後の棚がスカスカの東京のスーパーの店頭。

そして写真下はランチ時にもかかわらず、
おにぎりや菓子パンがいっぱいの博多のコンビニの店頭である。

出張の予定は初日にすべて終え、
翌日の土曜日は、久しぶりに博多の街をブラブラしたのだが、
折りしも1周年を迎えたパルコの前では、
今回の震災の募金活動の準備が開始されており、
地元のTV局のスタッフが取材に来ていた。
およそ30時間ほど、余震のない世界に身を置いてみると、
つい10日ほど前までの普通の生活が
いかに有り難いものだったのかが身に沁みて感じられる。
そして無事、羽田空港に降り立つと、
再び不安の靄の中に帰ってきたみたいで気持ちが重くなった。
しかし、直接的に今回の地震や津波の被害にあった方を思うと、
そんな贅沢なことは言っていられない。
これを機に、電気はあちこち付けっぱなし、
冷蔵庫や戸棚の中の食品は気が付けば賞味期間切れ、
といったこれまでの生活態度を改めていこうと思う。