ソーシャルメディア≠マスメディア

2011年7月16日

しかし、もう夏本番ですね。[[pict:ase2]]
窓からの心地よい風を浴びながら、
この三連休は在宅で、自分の講演のパワポづくりやら、
ソーシャルメディア系の新刊の原稿チェックなど、
平日にやり残した仕事をゆる~りとこなしています。
ソーシャルメディアと言えば、最近、今流行のFacebookにおいて、
とにかく“友人”の数を増やそうといった動きに、
少しずつブレーキがかかっている気がします。
ソーシャルメディア・マーケティングにお詳しいその道の達人や、
中でも桁違いのFacebook上の友人をお持ちの方々の中に、
「リアルで会ったことのない人の友人申請はお断り」という
いわば個人としてのソーシャルメディア・ポリシーを
表明する方が増加しているのではないでしょうか。
放っておいても続々とやって来る友人承認の依頼に
求められるままに対応しているうちに、
5,000人というFacebook規定による最大値に近づいて、
個人としてのFacebookページを立ち上げたとか、
ここは思い切って整理しようと思っているといった話も耳にします。
こうしたソーシャルメディアの先達たちの教えに習って、
私自身のFacebook上の友人は200人足らずで、
そのほとんどがリアルでお目にかかったことのある方々。
ある意味、不特定多数を対象としたマスメディアへの
アンチテーゼとも言えるソーシャルメディア上で、
不特定多数とのコミュニケーションを行うというのは本末転倒だし、
そもそも千人単位とのきめ細かいコミュニケーションだなんて、
1個人では物理的にも不可能だと思うからです。
そう言えば、弊社のソーシャルメディア系の新刊の取材時にも、
Facebookページへの「いいね!」の数を必ずしも重視しない、
とおっしゃる企業のご担当者が何人かいらっしゃいました。
数ではなく、コミュニケーションの質を重用されているのです。
思えばeメール・マーケティングにしても、
これを活用する企業が数量を競っているうちに、
個人のメールボックスはスパムメールで溢れ、
なかなか見ていただけないようになってしまいましたよね。
新しいメディアが登場すると企業が競ってそれを活用し、
せっかくのそのメディアのメリットが薄れてしまうというのは、
過去にも何度となく起こったことでしょう。
でも、ソーシャルメディア上では1人1人が主役なだけに、
これをどのように育んでいくかは、
これをマーケティングに活用する企業だけではなく、
個々の生活者にもかかっているのではないでしょうか。
話は戻って、再び個人でのFacebookの利用について。
最近では、Facebook上に公開する情報が増えるに連れて、
あるいはFacebook上の友人が増えるに連れて、
見知らぬ(と思われる)方からの友人申請が増えて、
なかなか悩ましくなってきました。
というのは、私は典型的な日本人だけに、
せっかくお声がけいただいたご好意を無視したくないし、
また仕事で1回、名刺交換しただけの方だったりすると、
実名とは言え個人名だけでアプローチされても、
記憶力の無さでは天下一品だけに、
リアルでの知人か否かを自信を持って識別することができないのです。
Facebookのおかげで、友人とのコミュニケーションが促進されたり、
知人の知らなかった一面が見えたり、楽しいこともいっぱいありますが、
その一方では、憂鬱なことも増えていくのは避けられないですね~。
そして今度は、Google+か・・・。[[pict:sunadokei]]