ザッポス CEOのトニー・シェイの著書「DELIVERING Happiness」を読んで

2011年11月6日

昨夜、っていうかもう今朝のことなのだが、もうかれこれ半年ぐらい前に読み始めた、
ザッポス CEOのトニー・シェイの著書「DELIVERING Happiness」をついに読み終えた。
(英語のハードカバーを一冊、読んだのは学生時代以来かもしれない[[pict:wink]])
この4月に行われるはずだった、トニー・シェイの来日公演に向けて、
あらかじめ読んでおこうと思ったのが本書を購入したきっかけだが、
そもそも私の英語力では、辞書を引き引きでないと読み進めないことに加えて、
震災の影響で来日講演が延期になってしまったこともあり、
実際に読み終わったのは、当初の目標から半年以上を経た今朝のことだった。
ここに来て、再び本書を読むスピードを速めたのにはワケがある。
延期になっていた来日セミナーが、この11月21日、ついに実現の運びとなったからだ。
もちろん私はすでに申し込みを終えており、
その日を楽しみに、本書を読み進めてきたのである。
ザッポスは、10のコアバリューを軸にした経営と、
そのひとつでもあるWOWなカスタマー・サービスで知られる
靴を中心とするアメリカのeコマース企業。
2009年には、eコマースの雄であるアマゾンの傘下に入っている。
本書は、同社を率いるトニー・シェイの子供時代に始まり、
ザッポスを立ち上げるに至るまでのトニー・シェイのビジネス遍歴、
そしてザッポスのスタートからアマゾンのグループ入りするまでの軌跡を
その時々のエピソードを交えて時系列で振り返ったもの。
■コアバリューがどのようなプロセスで作られたのか
■WOWなカスタマーサービスを支える従業員の意識
■個々の従業員ではなく、彼らが構成する“パイプライン”が資産という考え方
など、ザッポスの成長要因とされている数々のユニークな取り組みの舞台裏が、
その時々にトニー・シェイが従業員に配信したメールや、
従業員をはじめ関係者の手によるコラムなどを交えて具体的に記されている。
そして最終章は、本書のタイトルでもある「DELIVERING Happiness」について。
これまでに発表された価額的な研究成果を交えて、
人々の幸せに関する3つのフレームワークを紹介すると同時に、
顧客・従業員・投資家といった企業の利害集団のすべてが求める
幸せを軸にした組織の開発・活性化へのアプローチを提唱している。
前述の通り、震災のために一旦、延期されたトニー・シェイのセミナーは、
来る11月21日(月)に開催される。
テーマはまさに、「DELIVERING Happiness」
幸せを届ける会社のあり方、そして生き方。
本書の最後には、トニー・シェイにとっての次なるステップは、
世界中に幸せをもたらすことだと記されているが、
このセミナーはまさにその一環であり、
収益金はNPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンに寄付されるという。
世界的な不況に追い討ちをかけるかのように、東日本大震災に見舞われた日本。
被災地はもちろん、被災地以外の人々にとっても
先行きが見えない不安な日々が続いている。
こうした中、本セミナーは、経営に関する既成概念をひとまず横に置いて、
人々の幸せを軸に自分の、そして自社のありようを、
今一度、考え直す、良いきっかけになるのではないだろうか。
2011年11月6日現在では、まだ申し込みを受け付けているようなので、
ご興味のある方は、下記サイトをチェックしてみてください。
http://www.dyna-search.com/jp/services/speech-seminar/tony-hsieh-seminar