「Japan IT Week春」に参加して

2012年5月12日

今週は、月曜、火曜の両日が月刊『アイ・エム・プレス』6月号の印刷入稿、
水曜~金曜の3日間がビッグサイトで開催された「2012 Japan IT Week」の
「第6回 ダイレクトマーケティングEXPO」への出展と、大忙しの1週間だった。
私自身はその間、来客や外出の予定も入っていたので、
会場に足を運べたのは結局、最終日の午後のみとなったが、
お天気にも恵まれて、会場は多くの来場者で賑わっていた。
弊社((株)アイ・エム・プレス)のブースにも、
多くのお客さまが足を運んでくださり、最終日の夕方には、
用意したツールも、ほぼ底をつくような状態だった。
今年のJapan IT Weekは、計12の展示会で構成されていたが、
このうち月刊『アイ・エム・プレス』にかかわりが深いのは、
弊社が出展した西展示場のダイレクトマーケティングEXPOのほか、
お隣の「第6回 Web&モバイル マーケティングEXPO 春」、
さらには東展示場の「第17回 データウェアハウス&CRM EXPO」など。
このほかスマートフォンやクラウドの展示会にも、
一部、かかわりがある企業がブース出展していた。
今年はダイレクトマーケティングEXPOと
Web&モバイル マーケティングEXPOが西会場にお引越ししたことで、
事前には集客力が落ちるのではないかと不安だったが、
蓋を開けてみれば、隣接するWeb&モバイル マーケティングEXPOの集客力や、
双方が渾然一体となった会場設計のおかげで、
東会場と比べて特に集客に見劣りがするようなことはなかったようだ。
現在はJapan IT Weekと名づけられているこのイベントに出展するようになって、
もうかれこれ10年ぐらいが経過していると思うが、
これを構成する各展示会の構成を見ていると、
以下の2つのことを考えさせられる。
1つは、ダイレクトマーケティングやCRMを巡る時代の変遷、
そしてもう1つは、ITとマーケティングなど、
まったく異種の概念をどのように整理して会場を構成するかである
前者については、かつてはCRMやダイレクトマーケティングの展示会が
活況を呈していたが、今ではこれに代わって、
Webやモバイル系の展示会が幅を利かせている。
さらにコールセンター関連に至っては、
気づけば展示会からもセミナーからも姿を消している。
後者は、「組込みシステム開発技術展」など技術者を対象とした展示会と、
弊社が出展したダイレクトマーケティングEXPOなどマーケターを対象とした展示会を
それぞれどのように位置付け、配置するか。
さらに言えば、ITの中でもCRMシステム提供企業が、
データウェアハウス&CRM EXPOではなく、「クラウドコンピューティングEXPO」や
ダイレクトマーケティングEXPOに出展していたりする。
同様にマーケティングの中でも、Web&モバイル マーケティングEXPOができたことで、
ダイレクトマーケティング支援企業のブースが、ダイレクトマーケティングEXPOと
Web&モバイル マーケティングEXPOに分散してしまっている。
出展者側は「クラウド」「モバイル」など集客力の高い展示会に出展したいが、
来場者側は広大な会場の中で自分が興味のあるブースを効率よく回りたい。
また主催者にしてみれば、トレンド性のある展示会名で集客力をUPすると同時に、
ひとたび来場した以上は、12の併設展示会のなるべく多くに
足を運んで欲しいと考えるのは当然の成り行きだ。
こうした課題はIT Weekに限らず、あらゆる展示会に付きものだとは思うが、
毎年、IT Weekに参加するたびに、そんなことを考えさせられる。
今年のダイレクトマーケティングEXPOと
Web&モバイル マーケティングEXPOの配置に関しては、
なかなか良かったと思ってはいるが、
インタラクティブ・マーケティングの川上から川下までを一気に貫くという意味では、
データウェアハウス&CRM EXPOにも隣接していて欲しいと思う。
そもそも前述のように、Webやモバイルなどの道具立てと
マーケティングの概念が並列されている以上はいかんともしがたいものがあるが、
来年のJapan IT Weekがどのような会場になるのかが気になるところである。
最後に、この3日間、弊社のブースにお立ち寄りくださった方々に、
心から御礼申し上げます。